the dart city

感じとれてるのか

ユーザーに深く突き刺さるSEOコンテンツを作れているかどうか確認する際にチェックすべき8つのポイント

こんにちは、ダートシティです。

中小企業や個人事業主SEO対策を行う上で重要なのは「良質なコンテンツ」を作成することだという話はここ1年ほどでよく言われてきていることなので知っている人も増えているかもしれません。

僕の周りではIT関係の企業に限らず、「SEOで大事なのはコンテンツだよね」と知っている集客の担当者も増えてきました。

SEO対策にとっての良質なコンテンツを深く掘り下げる

ただ問題は、良質なコンテンツ」とは何か、これが難しい

今までのように被リンクの数やmeta tagの情報などの内部施策が重要な時代であれば、その対策は具体的な数値として、もしくは「やっているかやっていないか」が明確にわかるものでした。

しかし、良質なコンテンツには具体的な数値に落とせる明確は判断基準がありません。

「これをやれば絶対に上がる」という施策は無いに等しくなりました。

 

被リンクだけでもダメ、長文だけでもダメ、じゃあSEO対策はどうすれば?

2016年末に問題になったWELQ事件で、検索順位の上位を獲得するためには低品質でも大量のコンテンツを作れば良いというテクニックが明らかになりましたが、あの手法はGoogleの特別な措置によって通用しなくなりましたし、そもそもDeNAが関わっていた規模でコンテンツを大量に作るためには、予算が数千万円単位で必要になるものでした。当然、中小企業や個人ではそれほどの予算を準備することはできません。

これからのSEO対策ではページ一つ一つのコンテンツのクオリティをこまめにチェックして、ユーザーに価値を提供できているのかを人間の目で行う必要があります。そのページを訪れるユーザーのことを考えた人間的なコミュニケーションが求められていると言ってもいいでしょう。

 

その一方で良いコンテンツを判断する基準がなく、何を根拠に良いコンテンツかどうかを判断すればいいのかわかりませんよね。

SEO対策の専門家も「被リンクの効果は小さくなった。ユーザーの検索意図を理解したコンテンツが重要。」と発信している方が増えてきましたが、じゃあ「ユーザーの検索意図を理解したコンテンツ」ってどうやって作るの?というのが、大多数の中小企業、個人の方の本音だと思います。

ユーザーの検索意図を理解したコンテンツの作り方に関してまで踏み込んで発信している人はまだまだ少ないと言えます。

そこで、これまで私が自力でコンテンツを作成して、培ってきたコンテンツの作り方とその基準をご紹介します。

 

 

良質なページを作ることができれば1つのページで月間1万PVを超える

私が自分の中で持っている基準でコンテンツを作成してきた結果、Webサイトの集客においてこのような結果を出すことができています。

Google Analyticsのデータ

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SEOコンテンツを作成した後の数値の伸びをグラフにした結果

上記のグラフは私が作成した記事のGoogle Analyticsのデータです。

1つの記事で上記グラフにあるようなアクセスを集めることができています。

この記事の2016年3月の月間PV数は約840PVでしたが、10ヵ月後の2017年1月には15,500PVを集めることができました。2017年1月は季節的にPVが集まり続ける時期でしたので特にPV数が大きくなりました。1月のピークの時期を過ぎたあとも安定して10,000PVのアクセスを集めている結果となっています。

またこのWebサイトでイベントの告知をし、30人規模のリアルイベントを実施したこともあります。オンラインのみで動員をすることに成功しました。

被リンクなし、SNSなし。コンテンツの質を上げ続けた結果

ちなみにこの記事の被リンクは有効なものはゼロ(よくわからない海外のサイトや短縮URLを発行する際に付く無効なリンクはいくつかあります)、SNSからの流入もほぼゼロ。つまりSEO対策という観点では、コンテンツの質のみで上記のアクセスを集めているということになります。

良いコンテンツを作成すれば被リンクやSNS流入がなくても検索エンジンからアクセスを集めることができるということをお判りいただけたのではないでしょうか。

 

この記事のSearch Consoleのデータをお見せしますね。

Search Consoleのデータ

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先に掲載したGoogle Analyticのデータは2016年3月から2017年3月までのデータでしたが、こちらのSearch Consoleのデータはこの記事を作成している直近90日間のデータです(SEO対策についてご経験のある方はでSearch Consoleをお使いの方はご存知かと思いますが、Search Consoleは直近90日間のデータしか参照できない&それ以前のデータは破棄される)。

1枚目の画像からわかること

上記の1枚目の画像に表示されているデータから読み取れることは

・90日間で16,000回以上クリックされている

・90日間で9万回以上、ユーザーの検索結果に表示されている

・そのうちクリックされる割合は17%以上(平均CTRが17.81%)

ということです。平均掲載順位の数字も出ていますが、この値は一つ一つのキーワードごとにどのような数字になっているかを計測する際に使うので、全体の平均が分かっても何か意味を持つデータではありません。

平均CTRは17.81%となっていますが、これはPCとモバイルの平均を取ったものです。モバイル限定だと平均CTRは22%ほどになります。SEO的に、この数値はかなり高いものだと言えるかと思います。

このCTRはタイトルと関わってきます。アクセスを集めやすいタイトルの付け方は他のページでまとめてご紹介していますので、ぜひそちらもお読みになってくださいね。

ここまでは1枚目の画像から読み取れることをご紹介してきました。

それでは2枚目の画像を見てみましょう。

 2枚目の画像からわかること

2枚目の画像から分かることは

 

・月間検索ボリュームが3,000のキーワードで掲載順位2位を獲得している

・掲載順位2位を獲得しているキーワードが多い

・掲載順位2位を獲得しているキーワードのCTRは20~35%

・掲載順位7〜8位のキーワードのCTRはガクッと下がる

 

多くのキーワードで2位を獲得していますが、1位はアマゾンの商品リンクとなっています。(どのキーワードでもアマゾンの商品リンクはとても強いです。今回ご紹介しているこのページが検索結果に表示されているキーワード的にも、アマゾンのリンクが1位でも文句はありません。)

つまりアマゾン以外では1位を獲得することができています。つまり、Googleにはそのキーワードで最もユーザーを満足させることができるコンテンツだと評価をしてもらっている=SEO対策に成功しているページだと言ってもいいでしょう。

ここから具体的なコンテンツ作成法をご紹介していきます

ここから、この月間10,000以上のPVを集めているページを私が作成するにあたり、チェックしていたことをリストアップします。

またこのコンテンツは作成してから何度も修正を繰り返しています。Search Consoleの数値を分析したり、その分野の専門家にインタビューするなどをして、このページで提供するべきコンテンツは常にアップデートしてきました。

Search Consoleを使ったコンテンツの改善方法は他の記事で作成するのでそちらをご覧くださいね。

 

ビックキーワードでも検索1位が揺るがない良質なコンテンツを作成するために私がチェックしている3つ項目

私はこれまで数多くのWebコンテンツを作成し、その結果多くの検索流入を獲得することに成功できていますが、どのようなことを意識してコンテンツを作成しているのか、SEO対策を行う上でどのようなポイントを重視しているのか、そのノウハウをご紹介します。

なぜ私は、これらのノウハウを公開するのか。それは多くのWebサイトが良質なコンテンツを提供することができれば、世界は確実に良くなると信じているからです。

また同時に、深くユーザーの検索意図を理解したコンテンツはすぐに作れるものではなく、それなりに真似するのが難しいからでもあります。

お金をかけてリンクを購入したり、安い値段で記事の作成を外注したりですぐ作成できるようなものではないと考えています。

その意味で私はGoogle検索エンジンを通して実現したい世界観に深く共感しています。

良質なコンテンツを作成するために構成の軸にしたい重要な3要素

  1. なぜこの記事の読者は私を信用していいのか
  2. どんな人が読めばこの記事は役に立つのか
  3. どんな場合にはどんなアクションをすればいいのか

良質なコンテンツなコンテンツを作成するための私がチェックしているのは上記の3つのポイントです。実際に記事を作成する際にはこの3つのチェック項目をさらに分解してコンテンツの内容に反映させています。

この3つの項目を見てお気付きの方もいるかもしれませんが、この項目は他人に何かを教えるときに大事にすべきポイントでもあります。誰かの相談に乗っているとき、プレゼンをするとき、研修をするときなど、他人と体系的な情報のやりとりを行う際に気をつけるべきポイントとほぼ同じだと言っても過言ではないと思います。

 

それでは1つずつの項目について、さらに細かく分解してノウハウとして落とし込んでいきますね。 

1. なぜこの記事の読者は私を信用していいのか

私は怒っています。なぜか。インターネット上には無責任な記事が数多く存在しています。「 〜 は 〜 と言われているようです。」「〜らしいです。」「〜とのことです。」このような結びで終わるWebページを目にする機会が多いからです。

エンターテイメントに関する記事であればどのような文言で終わっても誰も損をしませんが、そうではない、誰かが何かに困ったり悩んだりした上で検索した先のコンテンツで、このような言葉遣いで無責任に逃げているのを見るのはなんというか、残念な気持ちです。

そのサイトを誰が運営しているか分からないようにして、SEOのためだけに適当にコンテンツのような何かを文章として書いてこのような文末で終わらせれば、確かに誰も責任を取る必要はないんだろうと思いますが、そのような世界はデッドエンド(袋小路、行き止まり)です。

そしてそのような業者が目立つことになった結果、SEO対策そのものが薄っぺらいものだと誤解されているという状況もあります。

ポジションを明確にして発言することの重要性

2013年から2016年くらいまで、いわゆるキュレーションサイトと言われる、SEOのためだけにコンテンツを量産するサイトが多く存在していました。その後キュレーションサイトも淘汰され、良質なキュレーションサイト以外はほぼ存在感がなくなってしまいましたが、それでも時々このようなサイトやページを目にします。

この状況の構造的な問題点は「ポジションを取らなくても発言できる」というところにあります。自分の名前や立場を明確にした上での発信じゃないとその価値が立脚する土台がなく説得力を持ちません。

現実世界でも、その発言の背景にある立場や状況が明確になっている人の言うことの方がより信用されます。

 

コンテクストを重視したコンテンツ作り

情報にはコンテクストが伴うというのはみなさんご存知の通りです。

「来週は気温がとても下がります」という予報があったとして、その予報を発信している媒体はどのようなところなのか、これまで実際に予報を当てているのか、という点はみなさん気になるところです(例えば、Macのパソコンに標準のAppleの天気予報はあまり当たらないのでこの天気予報をあてに行動しているとそのうち風邪をひきます)。またその予報によってどのような組織に利益や不利益が発生する可能性があるのかも意識する必要があります。

例えば、石油がもうすぐ枯渇するという危機に関する情報は、石油の価格を高い状態で維持するために産油国の協会が発信しているという情報(陰謀説?)もあります。

 

一貫した信頼性を保つためにコンテクストを重視する

情報の重要性を理解している、情報の扱い方に卓越している人ほど、表面的な情報だけではなくて、背景の細かいコンテクストもチェックします。

表面的な情報と背景のコンテクストが一致、一貫していないと説得力を持ちませんし、せっかく発信した情報も信用度が下がってしまいます。

このような点から、発信する情報のコンテクストを明確にする必要があります。

 

実際、現実世界でも自分が発信する内容を100%信用してもらえる機会はなかなかないかと思います。100%は信用してもらえないという前提で、自分の発信している内容を少しでも信用してもらうために、こちらが気をつけるべきことは存在します。SEO対策におけるコンテンツの作成ではそれをインターネットの世界に応用しているだけだとも言えます。

 

テキストでしか伝えることができない。だからこそ丁寧に作る

インターネット上では現実世界よりも情報を伝えるための手段が少ないので、より丁寧に伝える必要があります。

現実世界では五感をフル活用して相手の信用度を測ることができますが、インターネットの世界では基本的に視覚か聴覚でしか相手を判断する要素がありません。

だからこそ、コンテクストを含めより丁寧に情報を伝える必要があります。

 

それでは情報のコンテクストを明確にするにはどのような方法があるでしょうか。

データと具体名

一番重要なのは客観的な数値と具体名です。

特に重要なのは数値です。何かの権威に裏付けされた客観的な数字などのデータを示しましょう。私が作成しているこの記事であればGoogle AnalyticsやSearch Consoleのデータが客観的な数値になります。

抽象的な説明よりも具体的な数値の方が変化が明確にわかります。

何かの効果や効用、有用性をアピールしたいのであれば

「ある数値」が「どんなアクション」で「どのような数値」になったのかを時間の経過とともに明確に表す必要があります。

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自分がそのような情報を発信するようになった経緯

自分がその情報を発信するようになった経歴を発信する必要があります。

何を考えてどのような経験を経てその情報を発信しているかを時間の経過、具体的な名前とともに発信します。

 

2. どんな人が読めばこの記事は役に立つのか

その情報がどのような人に役に立つのかを明確にする必要があります。

〇〇を〇〇にしたい人〇〇が悪くて困っている人〇〇の点数が〇〇点な人、などこの記事を読んで何が良くなるかを明確に表しましょう

 

インターネットの検索エンジンを使う人は何かを向上させるために検索して私たちの記事を読んでいます。(中にはエンタメ系の記事など、ヒマつぶしのためのものもあります)ただ、検索する人全員が自分の状況を言語化できているわけではありません。自分が何に一番困っているのか把握できていない中で、自分の知っている言葉を使って検索するという状況もよくあります。

このページを読むべきターゲットを明確に描写する

そこで、より具体的に、そのページで提供しているコンテンツはどのような人の役に立つかをテキストで表現しましょう。

この「どのような人に役立つか」という部分は、現場でニーズに向き合っている人こそが良くわかる部分です。現場でどのようなお困りポイントがあるのかを思い出して、より具体的にターゲット像を描写してください。

またお困りポイントは多く例をあげても大丈夫です。そのページを読んでいる人は「これは私のことだ」と感じるように、様々なパターンを詳細に表現してください。

前半部分でご説明したように、あらゆる情報にはコンテキストが伴います。どのようなコンテキストを持った人にとって役立つ内容なのかを鮮やかに描写することで説得力が上がります。

例えば「車の運転の仕方」というページの場合、免許取り立ての人とサーキットでレースに出場する人では同じ「車の運転の仕方」の情報にしても実際に求めている情報は大きく異なります。

そのページで提供している情報はどのような立場・状況の人に向けたものなのかを詳しく説明してください。

 

3. どんな場合にどんなアクションをすればいいか 

上記でご説明したように、その人の状況によって求めている情報は千差万別であることがほとんどです。

例えば、資格の勉強についてのアドバイスを行う場合、その資格についてゼロから勉強をする人と、すでに100時間勉強をしている人ではこちらから提供する情報は異なります。

それはなぜか、この2つの立場では次に行うべきアクションがことなるからです。

どのような場合でも全員が同じアクションをすればいいということは稀です。

それぞれの状態の人がどのようなアクションをすればより効率的に期待する結果を得ることができるかを場合分けをして説明をすることが必要になります。

 

例えば、ダイエットであれば1ヶ月で2キロ体重を減らしたい人と半年で5キロ体重を減らしたい人では体重の減少という目的に向かって取るべきアプローチは異なるはずです。

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今回は例としてダイエットを挙げましたが、「ダイエット 方法」で検索した人の中でも

1ヶ月で2キロ体重を減らしたい人の取るべきアクション→ 午後6時以降は食事を取らない

半年で5キロ体重を減らしたい人の取るべきアクション基礎代謝を上げるために筋トレを行う

以上のように、その人の状況によって取るべきアクションが全く異なるものになる可能性もあるわけです。

 

自分の作成したページでメリットを受け取るターゲットの状況を細分化して、それぞれのターゲットが行うべきアクションを場合分けして説明してください。

 

相手の得をいかに想像できるか

ここまで良質なコンテンツの使い方をご紹介してきました。具体的な方法論をご紹介してきましたが、つまりは読者の得をいかに想像して、それをページのコンテンツとして具現化できるかというところがポイントであるということはご理解いただけたかと思います。

Google検索エンジンアルゴリズムをコントロールして作りたい世界はこのようなところにあるのだろうと思います。

 

そのキーワードを検索した人がどのような情報を得ることができれば満足できるかを想像して、ページを作成してください。

 

1.このページを信用する根拠

2.このページのターゲット

3.数字とアクション

 

この3つを明確にすることで、読者を満足させるコンテンツを作成することができます。