SEOの初心者でも自力で専門の業者に勝てるWebサイトコンテンツの作り方
こんにちは、ダートシティです。
今回は、素人でもできるSEO対策をお伝えしてきます。
中小企業、もしくは個人事業主など小さな組織でWebサイトを運営していて、検索エンジンからのアクセスを高めたい方々へ、私がこれまでにいくつかのサイト運営に関わり培ってきたノウハウの共有をします。ぜひお役立てください!
長い目次になっていますが、どの項目から読み進めても問題ない内容になっています。知りたい内容の目次から進んでください。
- Google Analyticsのデータ
- Search Consoleのデータ
- リンクの購入、コンサルの導入をせずに自力のSEO対策でこれだけの結果を出すことができる
- SEOはWebでビジネスを展開する上では必須の情報になりつつある
- これからの検索ニーズはテキストから変化することがあるのか
- 巨大な競合よりも検索結果で上位に表示する方法
- SEOで上位に表示されるコンテンツに必要な、ユーザーにとっての本質的な価値とは?
- 検索意図に答えるコンテンツを正確に表現する
- ニーズを掴むためのツールの紹介
- SEO対策のポジティブリストとネガティブリスト
- SEOの基礎知識とトレンドを把握するために参考にしたい情報源
- 資金力がなくても検索上位に表示できることを、改めてこのブログで証明します
Google Analyticsのデータ
Search Consoleのデータ
リンクの購入、コンサルの導入をせずに自力のSEO対策でこれだけの結果を出すことができる
上記の画像は私が管理している1つのサイトのアクセスデータです。Google AnalyticsとSearch Consoleという、Googleが提供しているアクセス解析のツールのデータをスクショしたものです。これらのグラフから読み取れることは後半でお伝えしますね。
2016年1月から2017年1月までの12ヶ月間で月間約5万PVから58万PVまで、約12倍の成長がありました。また、SEO施策のためにリンクの購入、やコンサル依頼などの外注はしていません。
自力でも大企業に劣らない十分な結果を出すことができる
最低限Googleが出している情報を読み、検索ユーザーにとっての良いコンテンツを追求していけば、たとえ小さな組織でもこれだけの結果を出すことができます。
SEOに使える予算が何百万円もある場合には、優良とされるリンクを購入したり、プロのコンサルティングに依頼することもできるのかもしれません。
私の場合にはそもそもSEOにかけられる資金がなかったのと、渋谷界隈の周りのIT企業ではSEOコンサルティングの評判は決してよくなかったこともあり、自分でSEOの勉強をしてコンテンツを作り続けました。
私のサイトは記事の数も1000記事に満たない分量で、決して大規模と言えるサイトではありません。そして、有名なサイトからのリンクがあるわけでもありません。まさに中小規模のサイトでも検索で上位に表示できるということを証明していきます。
ただ、大企業が良質なコンテンツの重要性に気付くのは時間の問題とも言えますので、早めに対策することが中小企業は個人にとっては重要です。
SEOはWebでビジネスを展開する上では必須の情報になりつつある
数年前はSEOという言葉はWebマーケティングなどに関わる専門家のみが知っている言葉でした。しかし現在は特にWebマーケティングの担当者ではなくても、知っている言葉となりました。
それはなぜか、モバイル端末の普及、回線速度の上昇などで、検索エンジンを通してユーザーを集めるWebのビジネスが普及してきたからだと言えます。
そのため、Webマーケティングの担当者だけではなくて、経営者や役員など、経営の根幹に関わる立場のビジネスマンにおいても、SEOの知識はビジネスの基礎知識という位置付けになってきていると言えます。
また、Webサイトの運営などには関係ない一般の人でもSEOという言葉は広まっています。SEOという言葉が広まるようになった契機として一番大きいものは、2016年末に起こったDeNAのWELQに端を発する騒動だと言えます。特に女性向けのファッションメディアであるmeryを使っている女性は本当に多かったということもあり、社会的な関心を持たれることになりました。
これからの検索ニーズはテキストから変化することがあるのか
近頃はAI音声認識やブロックチェーン技術の発達などで「検索は減っていく」と言われることもありますが、検索からの流入を観察している限り、まだその傾向は見られません。
一時期、「新しいガジェットや機能への感度が高い若い世代はもはやテキストで検索を行わない」ということが言われたこともありましたが、特に若い世代だからといってテキストでの検索が減っているという兆候は今のところ見られません。
入力の早さ、コンテンツを消費できる早さでテキストはまだまだ優位性を持っていると言っていいでしょう。
確かに、動画コンテンツはここ2年ほどで大きな波が来ています。ニコ生と言われるニコニコ動画での配信者、Youtuberも増えています。しかし、ユーザーが自分で何を知りたいかを理解できている顕在的な「調べたい」というニーズを満たすためにはテキストで検索することはいまだに一番有効な手段です。
「自分は何を知りたいか」を自分で分かっている場合、早く消費できるテキストは検索の需要に答えることができます。
動画の方が1秒あたりの情報量が高いことは事実ですが、動画は自分のペースで消費することができないため、顕在的な検索ニーズに答えるためにはテキストが優位であることは今後も変わらないでしょう。
ビジネスにおけるSEO対策の重要性が薄れることは、最低でもここ5年以内に起こるということは考えにくいです。
つまり、今からでもSEOの知識を手に入れることは遅いことではなく、まだSEOの知識がマスに行き渡っていない今のうちに競合に打ち勝てるSEO施策を実施してください。
巨大な競合よりも検索結果で上位に表示する方法
ここから本題です。
素人でも巨大な競合に勝つための方法と題しましたが、これは本当に実現できます。
情報収集力と思考力、と一般的なレベルの根気さえあれば、数人で運営しているレベルのWebサイトでも狙ったキーワードでGoogle検索の上位に表示することは難しいことではありません。
むしろ、Googleの検索エンジンが機械学習の導入によって高性能になっているため、個人でも自分のサイトを検索結果の上位に表示しやすくなっています。それはなぜか。簡単にいうと「被リンクの多いサイト」より「ユーザーへの本質的な価値を提供しているサイト」が検索エンジンの結果で上位に表示されるようになってきているからです。
以前は外部リンクの多さや整頓された内部リンクが大きな影響力を持っていましたが、今はそのページのコンテンツのクオリティの高さが重要になってきています。
テキストと画像をメインに使って、そのページを読むユーザーのことを徹底的に考えたホスピタリティに溢れたページを作成することで、検索順位の上位を狙うことができます。それではGoogleが求める「ユーザーにとっての本質的な価値」や「クオリティの高さ」はどうやって計測するのでしょうか。それは後半でご紹介します。
これからのSEOでは洞察力と表現力が問われるようになる
どれくらいの順位を取れるかは、そのキーワードの競合の多さにも関わって来るので一概に言うことはできませんが、ある程度ニッチな言葉であれば1ページ目に表示させることはみなさんが想像しているよりも難しいことではありませんし、特別な費用は必要ありません。
ただ、注意すべきはこの新しいSEOの潮流の中で結果を出すためには、いわゆる想像力、国語力が必要になるということです。ユーザーにとっての本質的な価値を見抜き、それをコンテンツとしてアウトプットするには国語力が大きな影響力を持ちます。
現在、SEO対策における資金力の重要性は下がりましたが、その反面、本質的な価値を見極める力の重要性が上がっている、最近のSEOに関してはこう定義して問題ないでしょう。
SEOで上位に表示されるコンテンツに必要な、ユーザーにとっての本質的な価値とは?
現在Googleの提供する検索エンジンで評価され検索の上位に表示させるためには、「ユーザーにとっての本質的な価値」や「クオリティの高さ」を追求することが重要であることは上記でご紹介してきた通りです。
Googleが公式に「検索エンジン最適化」ガイドを作成しています。網羅的に目を通したい方はぜひこちらをご参照ください。
それでは、本質的な価値とはどのようなものでしょうか。
Googleは公式でなんどもこの本質的な価値について言及していますが、具体的な方法論は公開していません。そのため、どのような要素が本質的な価値を持つのかは、自分で探すしかないのが現状です。また、業界や検索のキーワードによって、どのような要素がユーザーにとって本質的な価値を持つのかは変わってきます。
抽象的なこれら言葉を分解して具体的な要素として理解するためには、ある種の国語力が必要となります。
「ユーザーにとっての本質的な価値」、これを一次的に分解すると
「満足いく検索体験を提供する」こととなります。
ダートシティ
これまでのSEOでは具体的な「数」でその効果を測定できるものが数多くありました。被リンクの本数、キーワードの出現回数、ディスクリプションのキーワード含有率、画像の枚数、などです。
これらの数は実数値としてカウントできるため、要素として足りているかどうかの判断をすることは容易でした。
しかし現在のSEO対策ではこういった実数としてカウントできるものの重要性は下がっています。このページの下部に「SEO対策のポジティブリストとネガティブリスト」をまとめているのでそちらも参照してください。
満足いく検索体験を提供する
Googleは検索エンジンを使って収益をあげています。検索エンジンというプラットフォームを運営して広告のネットワークを築き、それが収益になっています。
そのため、Googleはユーザーに自社の検索エンジンを使い続けてもらう必要があります。ユーザーがまた検索エンジンをリピートしてくれるように、検索エンジンの質を高めています。
実際のところ、Google以外の検索エンジンがGoogleの検索エンジンを脅かすようなことはここ数十年では起きないような気がしますが、ビジネスの側面で考えればGoogleは競合の検索エンジンにユーザーを取られないように自社の検索エンジンのクオリティを上げ続けます。
つまり、あるキーワードを使って検索したユーザーが満足できるようなコンテンツを検索結果の上位に表示します。 ユーザーが検索する際に持っている「知りたい」情報を提供することができるコンテンツが上位に表示されるということです。
例えば「コラーゲン」というキーワードで検索する人はどんなことを知りたくてそのキーワードで検索しているのかを想像して、コンテンツを作成します。
コラーゲンの例で言うと、検索したユーザーはコラーゲンを含有している商品を買いたいのか、コラーゲンの効用を知りたいのか、肌に悩みがあるのか、これらを想像して「コラーゲン」と言うキーワードで検索したユーザーの検索意図に答えることができるコンテンツを作成します。検索意図に答えることができれば、検索したユーザーの検索体験を満足させることができます。
言うは易く行うは難しとはまさにこの通りで、実際にこのような検索意図に答えることのできるコンテンツを作るのは手間がかかります。一番時間も頭を使う部分です。
日々のニーズを理解しているからこそ上位に表示できる
素人でも専門の業者に勝てるというのはここが重要なポイントです。重要なのは資金を使ったリンク獲得などの施策ではなく、ユーザーの検索意図に寄り添ったコンテンツを作成することです。
そして検索意図に寄り添ったコンテンツを作成するのは、その道の専門家が一番得意とすることです。本当の検索意図を把握しているのは、日々リアルに検索ニーズと直面しているその道のプロだからです。
日々、現場でユーザーと向き合うことができている環境の場合であれば、SEOに関するテクニカルなことは気にせず、毎日触れるお客さんがどのようなことに困っているかを想像し、それらに答えるようにテキストでコンテンツを作成してください。
これからはこれがもっとも重要なSEOの対策となります。今後、Googleの検索エンジンのサイト解析能力がアップするにつれてこのようなコンテンツが重要になってきます。
最後に紹介する色々なSEOの専門家がおっしゃっているように、上記のような、リアルなユーザーを考えたコンテンツの作成こそが、これらのSEO対策で長期的には間違いなく有効な施策です。
検索意図に答えるコンテンツを正確に表現する
ユーザーの検索意図に答えることができるノウハウを持っているとして、次に考えるべきは、そのコンテンツをどう表現するかです。
最低限のマナーを持った日本語を使えているか、文字の大きさは適切か、今どこを読んでいるか把握できるかなど、伝え方によって、ユーザーが求めている情報を本当に伝えられるかどうかは左右されます。
伝えたいことを正確に表現するために必要な5つの要素
① 正しい日本語
意外と難しいのが「正しい日本語」を書くことです。正確には正しい日本語とは「美しい日本語」という意味ではなく、「一般人が読んで違和感を持たない日本語」という程度のものです。書き言葉と話し言葉が違うように、テキストで読んだ時に違和感を持たないような文章でコンテンツを作成することが重要です。「ですます」を整える、漢字を間違えない、などです。
② ストレスのないページレイアウト
ユーザーがページを訪れた時にストレスを感じないページレイアウトが必要です。具体的には12px~30pxの間の文字の大きさのテキスト、1行に最低10文字は入る横幅、タイトルと本文の境目がわかる、リンクはリンクだとわかる
などといった要素です。
例えば、知り合いを自宅に呼ぶ際には、その知り合いがストレスを感じないように床のゴミを拾ったり、空気を入れ替えたりしますよね。それと同じような考え方で、そのページを訪れるユーザーに自分でなりきって、ストレスを感じないようなページレイアウトを作成してください。
③ 整頓された論理構造
一つのノウハウを伝える場合、そのノウハウを伝える文章の論理構造は、受け取り手にとって重要です。文章の結論はもちろん、問題提起や具体例など、文章として受け取った時に深く納得してもらえるような文章づくりが必要です。
ユーザーが求めている情報は複数あり、また多面的でもあります。ユーザーがどのような情報を求めているかをリストアップし、それぞれに答えつつ、またなぜ自分がその問いに答えることができるのかを表現することも重要です。
ページの構成に時間をかけてください。
④ ストレスのないページスピード
作成したページはPCやスマホを使って閲覧されることになります。検索エンジン(場合によってはSNSや他サイトからのリンク)からそのページを開いた時に、ちゃんとコンテンツが読めるような状態になっている必要があります。
有名なブログサービスやワードプレスなどのCMSを使っている場合はほとんど問題にならないと思いますが、他のWebアプリケーションと紐づいていたり画像などでページのサイズが重くなっていたりする場合には接続まで時間がかかることがあります。
数秒の遅れでもユーザーにとってはストレスですし、Googleのアルゴリズムの評価も下がってしまいます。ページの読み込み時間は最低でも5秒以内を目指してください。
上記で説明してきた5つの要素が、検索エンジンで上位に表示するための必須の要素になります。
次はコンテンツの質をさらに高めるために余裕があれば手をつけて欲しい要素になります。
コンテンツに付加価値を付けるために用意したい4つの要素
① 複雑な情報を視覚化するための画像
サイトコンテンツを作成する上で、画像を有効に使うのは重要です。テキストでは説明しきれない関係性や、商品やサービスなどの特徴をユーザーに説明するために画像を使うのは有効です。画像でしか表現できない要素や画像の方がわかりやすくなる要素があれば画像をふんだんに使用しましょう。
② ユーザーにとって役に立つサイトのリンク
ユーザーにとって役に立つコンテンツを作成するためには、時には自サイト以外のサイトを紹介することも重要です。他のサイトのコンテンツを紹介することは一見、自分のサイトのユーザーを逃してしまうという点で悪影響になるように思えますが、ユーザーのことを考えると他サイトのコンテンツを紹介することは価値のあることです。長期的に見れば「色々なコンテンツを紹介してくれるサイト」と言うブランドを築くことができるので、遠慮せず他サイトを紹介しましょう。
③ 文字色
テキストでコンテンツを作成していく際に、どのテキストも同じ色で同じ大きさだと読者にとってどのが重要なのかがわかりにくいことがあります。そこで、内容の重要度によって太文字や色付き文字を使用してください。
どのような箇所を太文字にするか、どのような要素にどのような文字色をつけるかのルール付けをする必要があります。これらのルール付けをしないとかえってそのページを読むユーザーを混乱させてしまうことになります。
どのような色を使うか迷った場合にはGoogleが提供しているマテリアルカラーを参考にしてください。
https://material.io/guidelines/style/color.html
英語のサイトになっていますが、ページ上部のカラーパレットからカラーコードをコピーして利用することができます。
④ 動画
一般的なWebサイトではテキストコンテンツがメインですが、テキストでは説明しきれないことも存在します。例えば、ダイエットのためのストレッチなどはテキストよりも動画で説明した方がはるかに理解するスピードが高まります。まさに百聞は一見に如かずということです。
Youtubeなどに一度動画を投稿し、Youtubeからiframeという動画コードを取得し、それをページのHTMLに貼り付けてください。それで実装することができます。
Googleの運営するYoutubeであれば、今後サービスが停止することはないでしょう。Youtubeをプラットフォームとした動画マーケティングは今後さらに活発になっていくと予想されています。早い段階で動画マーケティングに参入するという意味でも、Webページの中で必要であれば動画のコンテンツを追加してください。
ニーズを掴むためのツールの紹介
ここからはSEO対策でコンテンツを作成する上で必須のツールをご紹介していきます。ぜひブックマークなどして、コンテンツを作成する際には使用してくださいね。
Google キーワードプランナー
キーワードプランナーとはGoogleがAdwordsというサービスの中で無料で提供しているツールです。このツールを使うと検索キーワードごとの「月間検索数」「競合の多さ」に関する情報を入手することができます。
キーワードプランナーを使うにはGoogle Adwordsというリスティング広告を出稿する際に使うプラットフォームに会員登録する必要があります。キーワードプランナーを使う際にお金は一切かからないので安心してください。
キーワードプランナーの実際の利用画面はこのようになります。
今回は「レースアップシューズ」と「オックスフォードシューズ」というキーワードで、「月間検索数」「競合の多さ」に関する調査を行います。
キーワードの月間検索「絶対数」を調査するためのツール
調査したいキーワードを入力すると、過去12ヶ月の月間平均検索数を調査することができます。今回の調査によると「レースアップシューズ」の月間平均検索数は14,800回で、「オックスフォードシューズ」の月間平均検索数は8,100回だということがわかります。
つまり、Googleの検索エンジンを使って日本語で「レースアップシューズ」と検索される回数は月間で約15,000回だということがわかります。
この回数を多いと判断するか少ないと判断するかはビジネスの内容によって異なると思いますが、このツールを使うことによって検索されている回数を客観的に判断できることは、ビジネスを運営していく上で有効な情報となるでしょう。
また、毎月ごとの検索数も調査することができます。季節ごとにトレンドを持っているキーワードであれば、どの時期に注目を集めているのかを検索数から判断することができます。
例えば上記のレースアップシューズであれば、グラフの両端の9月と10月に検索数が増えていることがわかります。逆に7月や8月は検索数が少ないですね。
これらの情報とレースアップシューズの性質を合わせて、ここから読み取れるのは、「夏が終わり、肌寒くなってくる季節になり、サンダルなどカジュアルな履物をつけていた人が、しっかりとした靴を欲しくなるから検索数が増える」という仮説を立てることができます。
キーワードプランナーはWebサイトのコンテンツを作成するために有効なツールですが、同時にオフラインのビジネスを運営する上でも有用な情報を集めることができます。
Googleが自動で関連のキーワードと検索数を提案してくれる
また、キーワードプランナーでキーワードを検索すると、そのキーワードに関連するキーワードとその検索数を一覧にして表示してくれます。
例えば今回のように「レースアップシューズ」「オックスフォードシューズ」と検索すると、他の候補として以下のようなキーワードが提案されました。
ここでは「スリッポン」や「ブーツ レディース」などのキーワードとその月間平均検索すうが提案されました。
ここで提案されるキーワードに目を通すことで、思ってもみなかった関連キーワードを発見することができるかもしれません。また、思っていたよりも検索数が多いor少ないキーワードを発見することもできます。
Google トレンド
GoogleトレンドもGoogleが提供するツールです。こちらは会員登録などをする必要はなく、完全にフリーのツールです。
キーワードの月間検索「相対数」を調査するためのツール
Google Adwordsのキーワードプランナーでは月間検索数の絶対値を調査することが出来たのに対して、こちらのトレンドは月間よりもっと細かいスパンでの相対値を表すことができます。
もっとも小さい単位だと1時間単位での検索数を相対的に調査することができます。長期的なビジネスでは1時間単位の需要を追う必要はありませんが、SNSなどで瞬間的なトレンドを掴みたい場合には細かいスパンでの検索数を追うのも有効です。
ここまでご紹介してきたキーワードプランナーとGoogleトレンド、Googleが公式に提供しているこれらのツールを使うことで、世の中でどのような言葉が検索されているかを把握することができ、ビジネスを運営する上で参考にすることができます。
当然、検索される回数=世の中のニーズと完全に一致している訳ではないので注意が必要です。
関連キーワードツール
次にご紹介するのは関連キーワード取得ツール(仮名:β版)です。
このツールは、検索エンジンであるキーワードと一緒に検索されたキーワードを一覧で取得するためのツールです。
入力されたキーワードのGoogleサジェストの結果を表示します。最も関連度が高い10のキーワードと、50音順にそれぞれの頭文字から始まるキーワードを関連度の高い順番に表示されます。このツールの場合は複合キーワードで表示されるのが特徴です。上記で紹介したキーワードプランナーでは、関連するキーワード候補に入力したキーワードとは関係のないキーワードも入ってくることがありました。
それに比べてこちらは必ず入力したキーワードが入った形式での候補が出てきます。
そのため検索したユーザーがどのようなキーワードを組み合わせて検索をしているかを把握することができます。
この関連キーワード取得ツールを使う上での注意点として、このツールは公式のものではないので、いつサービスが停止されるかわかりません。この点には注意する必要がありそうです。
ただ、サイトを見てみると2017年9月にこのツールのメンテナンスが行われているので、まだ当分は使用できると考えて良さそうです。
SEO対策のポジティブリストとネガティブリスト
あらゆるアクションに当てはまりますが、何かを実施する際には必ず時間という制約があります。「なにをやればいいかはわかったけど、結局どの順番でやればいいの?」というのはよくある悩みだと思います。
SEOに関しても同様で、サイトで検索してみると色々なノウハウが紹介されていますが、それら全ての実施する時間はありません。そこで、ここでは「SEO対策をしたいけど時間かける時間的、人的リソースが限られている」中小企業、もしくは個人事業主の方々に向けて、「最低限やるべきこと」と「手をつけなくてもいいこと」をまとめます。
Google曰く、ユーザーが満足するコンテンツさえ作ることができれば問題ないのですが、私のサイト運営上、最低でもチェックした方が良いポイントは存在します。
最低限はこれだけ「ポジティブリスト4項目」
タイトル
このページのタイトルに検索上位に表示したいキーワードは一度以上含めてください。「レースアップシューズ」というキーワードで検索結果に表示させたいのであれば、タイトルの中に一度は「レースアップシューズ」を含めてください。
またタイトルは34文字以内で、長ければ長いほど良いです。ページのタイトルは25文字以上34文字以内で作成してください。
文字数
そのページの文字数は2500文字以上が望ましいです。ヘッダーやフッターサイドバーなどそのサイトの他のページにも表示される共有テキスト以外に、そのページにしかないコンテンツとして2500文字以上のテキストを作成してください。
画像
最低1つ、画像を用意してください。そのページにしかないオリジナルな画像を含めてください。画像の内容はそのページの内容に合うもので、ユーザーがその画像を見て、そのページの内容をより深く理解できるような内容の画像が最適です。
この画像があれば「ユーザーがこのページをより正確に理解できる」という画像を準備してください。
Fetch as Google
Search ConsoleというGoogleが提供するツールを使用して、自分のサイトの情報をGoogleに送信することができます。新しくページを作成した場合や、ページの内容を更新した際には毎回Fetch as GoogleでGoogleに更新情報を知らせてください。
このアクションをすれば、ページの更新内容が検索結果に1日以内に伝わります。このアクションを忘れてしまうとページの更新内容が検索結果に反映されるまで1週間以上の時間がかかってしまうこともあります。
ちなみにこのSearch Consoleの使い方はSEO対策を行う上ではとても重要になります。Search Consoleの使い方とその結果を分析してコンテンツの修正に生かす方法は違う記事で作成します。サイトのコンテンツを管理する立場の方はこちらもぜひ目を通しておくべきです。
以上の4項目が中小企業や個人事業主がSEO対策を行う際に最低限目を通して欲しい要素です。私は自分のサイトを運営しているのに加え、あるスタートアップ企業でも検索エンジンからの集客に関わっていますが、コンテンツ作成に時間をかけられない場合でも上記の4項目は必ずチェックすることにしています。
これはやらなくていいよ「ネガティブリスト3項目」
Webサイトやコンサルタントが提供するSEO対策のノウハウには様々なものがあります。ただ、それらの中にはもう古くなったにも関わらず検証されていない情報が多々あります。例えば現在Googleの検索エンジンで「SEO対策」と検索してみても、古い情報を掲載しているのにも関わらず上位表示されているページがあります。
これはGoogleがそれぞれのサイトを評価する時に使う基準が急速に進歩しているからです。
ここ2年ほどでGoogleの判断基準は大きく変化しています。また半年に一度ほど、検索結果の順位に大きな変動が起きており、この変化はまだ続いています。IT界隈のニュースとして「〇〇アップデート」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。
対策する必要がないネガティブリストとして以下の3つを把握してください。
外部リンクの獲得
2年ほど前まで検索順位の決定にとても大きな影響を発揮していた外部リンクの質と量ですが、ここ2年ほどで相対的に重要度は下がっています。
Googleのアルゴリズムがページのテキストの内容の意味を理解できなかった時期には外部リンクの獲得数を測ることは、そのページの影響力を測るために有効な手段でした。ただ、その時代は外部リンク対策ばかりが重要視され、意味のないページが検索の上位に表示されてしまう事態も頻繁に起こっていました。
ただ現在はGoogleのアルゴリズムが進化したため、外部リンクの重要度は下がりました。私が作成してきたページでも、外部リンクはほとんど獲得していないのにも関わらず巨大な競合よりも検索結果の上位に表示されるページは多数出現しています。このページもhatena以外どこからもリンクを獲得していないにも関わらず、数日で、あるキーワードで上位に表示されています。
いわゆるSEO業者はこれら外部リンク獲得の重要性と購入の必要性をセールスしてきますが、現在は数年前とは状況が全く違うということを把握しておく必要があります。私だったら資金に余裕があっても外部リンクの獲得はしません。その分コンテンツ作成にリソースを投入するでしょう。
ページのカテゴリ分け
内部対策としてあらゆるページをいくつかのカテゴリに分類する必要があると言われることがありますが、現在はあまりこの項目に時間をかける必要はありません。サイト全体の構造を整えるよりも、1つ1つのページのクオリティを上げることにリソースを割いてください。
meta情報の設定
数年前までは必須と言われていたmeta情報の登録です。meta title, meta keyword, meta desriptionが重要だと言われていましたが、現在重要なのはmeta titleだけです。どのようなページを作成するにもタイトルはどちらにせよ考慮するので、実質meta情報は考える必要がなくなりました。
SEOの基礎知識とトレンドを把握するために参考にしたい情報源
私がこれまでにSEOの知識を培う上で参考になった情報源をご紹介します。SEO対策に関する情報は99%オープンなオンラインから入手していますので、これらのメディアを参考にするだけで十分、効果を発揮するSEOの知識を手に入れることができます。
鈴木謙一さんのブログ
https://www.suzukikenichi.com/blog/
SEO対策の専門家中の専門家である鈴木さんが毎日更新しているブログです。このブログを追っていけばほとんどのSEOの最新情報を把握することができます。その一方で、扱うテーマは範囲が広く、フロントエンドの技術に触れたり実装したりする機会がある方以外には too much qualityになりかねない側面もあります。最新のSEO事情を常に追う必要があるSEO担当者はぜひブックマークをおすすめします。
辻正浩さんのブログ、Twitter
こちらもSEO界隈では有名な辻さんのブログです。ブログよりはTwitterの方が有名かもしれないです。Twitterのリンクはブログの中にあるので覗いてみてください。辻さんは上記の鈴木さんと比べるとどちらかと言うとビジネス寄りな目線から発信をしていることが多いです。
リクルートが運営しているIT業界のキャリア系のWebメディア、HRナビでもインタビュー記事が掲載されていました。
バズ部
SEO対策に関して昔から良いコンテンツを発信しているサイトがバズ部というサイトです。今では多くのサイトが「良いコンテンツを作る」ということを発信していますが、この点にもっとも早くから着目し、体系的に発信していたのはバズ部さんだと記憶しています。良い意味でも悪い意味でもSEOの流行を追わず、本質的な対策法を発信しています。
バズ部さんによると、1つの記事を参考にするために600回も推敲することがあるそうです。その本気度に心を打たれました。
フェレット
Webマーケティング系全般のノウハウを扱っているサイトです。2017年10月現在、「seo対策」と検索するとPCの検索結果で一番上に表示されるサイトです。フェレットはバズ部ほど深いノウハウは発信していませんが、日々のニュースをまとめているので、新しい潮流や技術を知りたい場合にはフェレットさんを定期的に覗くのもありです。
個人的にはフェレットさんのフラットデザインっぽいサイトデザインが好きで、色使いなど参考にさせてもらうこともあります。アメリカで生まれたフラットデザインと、日本のサイトで多く使われてきた色味をちょうど合わせたという感じでしょうか。
資金力がなくても検索上位に表示できることを、改めてこのブログで証明します
また、「被リンク」「内部対策」「上位表示されるまで期間」を調べるためにこのブログはこの記事数本を書くだけにします。
また、はてなブログを使用してはいますが、まだ他サイトからリンクは貼られていないため、このブログの結果を検証することで、最新のGoogleの状況を把握することができるようになります。